あおなみ線でのSL運行は無駄
名古屋市は2016年に大井川鉄道から車輌を借りて、2日間程度あおなみ線でSL運行を計画していたが、
大井川鉄道側から、2011年度から3期連続で赤字で、自らライバル社を育てることにもなり、経営上の不利益が大きいと、
事実上の貸与検討の打ち切りの連絡があったそうだ。
大井川鉄道は、40年程前からSL運行を始めたパイオニア的な存在だが、今まで色々な苦労をしてきたのだと思う。
それを、SLには集客力が在るから「ちょっとSLと人材を貸してくれ」は図々しいにも程が在る話で、断って当然だ。
だいたい、こんな一過性のパフォーマンスを行政が税金でやる必要は全く無い。
2013年にJR西日本から車輌を借りての試験運行も、あおなみ線の赤字対策でもあったようだが、
赤字対策の為に、更に赤字を垂れ流してどうするのか全く理解できないし、
あおなみ線の赤字対策を考えるなら、乗客を増やす事が必要なのに、
金城ふ頭に5000台規模の駐車場を新設する事自体矛盾している。
河村氏は「あおなみ線を鉄道の聖地に」なんて発言しているけど、
道楽で言う「聖地」ってのはファンが注目し自発的に言い出すもので、行政が税金を使って作り出すものではない。
そもそも、あおなみ線でSLを走らせたって、2番煎じ、3番煎じも良い所で、目新しさを感じないし、
試験運行当時は注目されたあおなみ線だが、現在、どれほどの人間があおなみ線に注目し、日常的に利用しているというのだ?
コレが、河村氏の言う「SL運行で人を呼び、活気を生み出す事」なのか、甚だ疑問である。
あおなみ線自体、乗換えが不便だから敬遠され、どの鉄道会社とも接続していないから通過利用も無い、
しかも元々鉄道路線が無くクルマ依存地域だから、如何考えても儲けを生み出す路線だとは思えない。
ただ、鉄道路線はインフラストラクチャーだから存在意義は在るのだが、それならSL運行と言うパフォーマンスは必要無い。
しかも、今回のSL運行の関連予算に2000万円を要求し、
あおなみ線の運行には不要なレールの改修工事費は3~4億円、車両のレンタル料等に4000万円近い負担も必要になる。
そんな予算が在るなら、あおなみ線の改札を広小路口と繋げる自由通路の建設を検討した方が余程、有意義だと思うよ。
その自由通路に名古屋めしストリートでも作った方が人が集まるんじゃ無いのかな?
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税金の無駄遣いとしか言いようがない。
こんなことに遣うぐらいなら地下鉄全駅にホーム柵を設置する方が先。
安全対策をないがしろにして自分の趣味のために税金を遣う河村市長は即刻止めてもらいたいものだ。
名古屋市議会にも反対意見が強くあるらしい。
善良な議員さんには頑張ってもらいたいものです。
コメント、ありがとうございます。
河村氏の市政運営は税金の無駄か道楽的なものが多く、名古屋市民として恥ずかしい限りです。
東山動植物園でのアルコール類の販売に、あおなみ線でのSL運行、
果ては広小路通で屋台を復活させビールの飲み比べをする等、遊んでばかりいる印象です。
あおなみ線のSL運行に3~4億円も掛けるのであれば、仰る地下鉄然駅へのホームドアの設置や、
私が思うに、保育園・幼稚園の待機児童を減らす対策や、高校生までの医療費の無料化など、
予算をつけるべき事業は沢山在ると思います。
市会議員さんにも頑張って頂きたいですが、有権者も首長選挙は人気投票でない事を自覚していただきたいですね。